〇【桑室防災日記】連結送水管の耐圧試験って?2024.03.01
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前回お話させて頂いた通り「連結送水管の耐圧試験」についてお話致します😎
本当「連結送水管の耐圧試験ってなに?」「そんな試験必要なの?」ですよね…(笑)
お約束通りしっかりと勉強してきましたので
皆様の為にこれから詳しくご説明させて頂きます。
目次
| 連結送水管(れんけつそうすいかん)とは
普段目にする事も多い連結送水管ですが、何の役割を果たしてくれるのか
実際分からない方も多いと思います。
連結送水管とは、「送水管口・配管・放水口・格納箱」の4つで構成される消防用設備のことです。
地下街や高層ビルなど火事が起こった場合、消防ポンプ車からホースを伸ばし消火活動を素早く行いにくい為
配管設備と放水口をあらかじめ設けておいて、災害現場に近い場所での消火活動をする為に設置されています。
初期消火を迅速に行う為にもとても大切な設備なのです。
| 連結送水管の設置対象
一定以上の地下街や高層ビルでは、消防用のホースが火元まで届かないケースがあります。
連結送水管は、一定の基準を満たしている建物に対して
設置が義務付けられている消火設備なのです。
連結送水管の設置対象となる条件をまずは見ていきましょう。
放火対象物の(1)項~(18)項全てが対象で以下のいずれか一つが当てはまれば設置対象になる。
✓地下を除く階数が7階以上
✓地下を除く階数が5階以上、かつ延べ面積6.000㎡以上
✓地下街の延面積が1.000㎡以上
✓延長50mのアーケード
| 連結送水管の設置基準
次に連結送水管の設置にも基準というものがあります。
送水口と放水口の設置基準は以下です。
| 送水口の設置基準
✓双口形とする。
✓見やすい箇所に標識を設ける。
✓ホースの接続口は、地盤面からの高さ50㎝以上、100㎝以下の位置に設ける。
| 放水口の設置基準
✓地下階、地上3階以上の階に設ける。
✓各階の水平距離が50m以内に全ての床を覆えるように配置する。
✓11階以上の部分に設ける放水口は、双口形とし、放水用器具を格納した箱を設置する。
✓消防が消火活動を行える場所に設置
✓放水口の上部には、赤色の位置表示灯を設けること
✓その各階から1の放水口までの水平距離は50m以下、アーケードは25m以下
✓ホース接続口は、床面からの高さが50㎝以上、100㎝以下の位置に設ける。
| 連結送水管の種類
連結送水管には2種類の物があります。
| 湿式(しっしき)
屋上など最も位置が高い所に消火補給水槽があり常時配管内には水が張り巡らされています。
| 乾式(かんしき)
配管内に水が入っていません。送水口・放水口の他に放水用のホースのどが格納された格納箱がセットされています。
| 連結送水管の耐圧試験
文字通り連結送水管の耐圧性能に関するテストをします。
連結送水管はただただ水が出ればいいという訳ではありません。
消火活動をする際には大量の水を必要とします。
勢い良く流れる配管内は相当な圧がかかってしまいます。
災害時に支障無く消火活動が行えるように、損傷・漏水・離脱等が無いかを確認する為の試験です。
「連結送水管及」及び「消防用ホース」セットで行います。
| 義務付け?
連結送水管の設置後、10年以上経過したものについて耐圧試験が必要です。その後は、3年ごとに点検を行わなければなりません。
管轄の消防署に点検結果報告書の提出が義務付けられています。
点検の要領や結果の判断基準は、連結送水管と消防用ホースで異なります。
| 連結送水管の耐圧性能の流れ
まずは、空気圧による予備試験で問題が無いか確認します。
予備試験で問題が無い事が確認されたら、
送水口から動力消防ポンプ車またはそれと同等の試験が行う事ができる機器を使います。
基本的には、本番環境同様の流れで行います。
圧力計を送水口及び最遠の放水口に設置したうえで、加圧して変化を観察します。
連結送水管耐圧試験の設定圧力は、設計送水圧の1.5倍と決められてます。
設計送水圧力は建物によって異なります。
連結送水管耐圧試験の時間は、「3分間」です。
判断基準は、送水口本体・配管・接続部分・水漏れ・弁類の変形等が無いか確認します。
圧力計に問題が生じた場合、何処かで漏れているので細かく不良箇所を絞ります。
連結送水管耐圧試験を実施できるひとは、点検実施マニュアルに基づいて
消防設備士や点検資格者が担当してくれます。
| まとめ
連結送水管、連結送水管耐圧試験についてお分かり頂けましたか?
普段生活していて目にする事が多い設備にこんな試験が行われていたんですね💡
万が一の災害の為にも正確に効果を発揮できるように定期点検がとても大切です。
今回みーは、普段から目にした事がある物だったので
勉強する際とても入り込みやすく興味津々でした😂😂😂
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